【二月の勝者】第7話の感想・ネタバレ/黒木がルトワックを退職した理由が判明

二月の勝者 第7話

二月の勝者第7話 感想 ※ネタバレ注意

黒木がルトワックを退職した理由について明らかになった今回。黒木の大切にしたいものや、王羅に対する橘の気持ちに心を温められる回となりました。

全国統一合格判定テストを受けた桜花の生徒たち。夏合宿の成果が出るのではないかと期待するものの、全国の受験生も同じように力をつけているために偏差値で見ると伸びを感じられない状況に。そんな中黒木は、「上がらない偏差値を見たお客様をいかに黙らせるか」と話し出しました。

「夏の成果は9月には出ない」と伝える事で、パニックに陥る保護者たちを鎮め、いかに塾を辞めさせないかと無情にも聞こえる言い草で話した黒木に結局金儲けかと橘は嘆きました。確かにこのシーンだけ切り取れば、金ヅルを逃すなと言わんばかりの黒木にうんざりしてしまうかもしれませんが、黒木は真意はきっと別のところにあるのでしょう。

今回、焦点を当てられたのはRクラスの石田王羅。王羅は遊んでばかりでやる気もなく、他の生徒に迷惑ばかりかけていました。だから真面目に勉強に取り組んでいる子からすれば、勉強しないなら来なければいいのにと思ってしまっても当然。今回の礼央のように毎日騒がしい王羅が疎ましくてしょうがないと思います。

そもそも王羅が塾に通う理由は、他の子たちとは少し違っていましたよね。3年生になると預けられなくなる学童代わりに、拘束力の1番長い進学塾を選んだと話した母の言葉は、まさかそんな理由でという驚きはありましたが、例えそんな理由で通っていたとしても王羅自身は楽しんで通っているというのが救いかもしれません。

佐倉もどうすれば王羅が勉強する気になってくれるのかと頭を悩ませていましたが、そこで話された橘の言葉が印象的でした。「そもそも小学生が毎日塾に来て座っていることがすごい。」確かにとうなづけてしまう発言でした。外で友達と遊んだり、ゲームを一緒にしたりが1番楽しいであろう小学生が、毎日欠かさず塾に来て学校以外で出される宿題もこなしていること、それだけで十分にすごいことなのに、中学受験に励む子どもたちばかり見ているとその凄さすらも見失ってしまいそうですよね。

一方で、紗良から連絡をもらった佐倉はスターフィッシュの誕生日会に招かれました。そこには前回黒木に呼ばれていた灰谷の姿も(笑)黒木が招待状を渡したということは誕生日覚えていたんですかね(笑)誕生日を祝う歌を一緒に歌い、小さな子をおんぶをしたりと、塾では一切見られることのない笑顔までも見せる黒木に佐倉たちも戸惑っていました。

そして、佐倉と灰谷の帰り道。黒木がルトワックを辞めた理由を灰谷が話しました。個人塾を閉めるかルトワックを辞めるかの選択を迫られ、スターフィッシュを続けることを選んだという黒木。

無料塾だなんて知る由もなかっただろうと灰谷は語りましたが、やはり黒木が突き動かされるのは、お金ではないということですよね。あの場所で感じる居心地や幸せを灰谷にも感じてもらいたかったと話した黒木は、きっと灰谷を信頼しているのではないかと思いました。今後の2人の関係も気になるものですね。

そして、王羅の退塾を告げた黒木。橘は憤りを見せましたが、黒木の判断は王羅切り捨てると言うことではありませんでしたね。上の階に出来る個別指導塾「ブルーミング」への転塾。橘をブルーミングの校長に推薦し、生徒に寄り添う橘の人柄までも十分に把握しているようでした。他の子と一緒に学べないことが、王羅の学ぶ場を奪う理由にはならないと話した黒木の思いも胸を熱くしましたし、極め付けは、王羅にノートを渡した橘の「俺は見てるからな」は温かい一言でしたね。

次回は順ですね。DVが行われる島津家に黒木と佐倉が駆けつけると既に警察が到着しているという事態。あのモラハラな父親と黒木、どんな展開を見せるのか。次回が気がかりでなりません。

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