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【二月の勝者】第8話の感想・ネタバレ/順の決意と父親との決別

二月の勝者 第8話

二月の勝者第8話 感想 ※ネタバレ注意

島津家に来ていたパトカーは、まさかの父親が呼んだものでした。母親を守るために父親に手を出した順に容赦なく通報するなんて。頑なに謝ろうとしない順でしたが、どう見ても父親が異常です。順の正義に、母親も出て行く覚悟を決めてくれて安心しました。

勉強は苦しみに耐えてやるものだと独学での勉強で大学受験を乗り切ったと話す順の父親に、黒木は大学受験と、中学受験では精神的な辛さが比にならないと話します。本当にその通りだと思います。

前回、橘も王羅について語っていましたが、毎日塾に来て勉強するだけでもすごいなと思われる小学生が、一点で合否を分けるというプレッシャーの中、勉強に励む凄さが父親には想像ができないのかもしれません。また、こんな時も勉強がしたいと言う順の精神的な強さには驚かされました。家庭への介入は出来ないと言ったばかりだったのにと自分の未熟さを謝る黒木は意外でした。このシーン、少しずつ佐倉に気を許しているような雰囲気もありましたよね。

引き続き行われる、保護者面談。野球をやりたい子のために高校入学時に補欠にならないようにスポーツ推薦がない野球環境の整った学校リストを用意したり、偏差値が伸び悩み留学をと考える両親に海外協定大学推薦制度に加盟しているリストを用意したりと、生徒一人ひとりに合い、その上、親の要望通りの完璧な志望校を提示する黒木の凄さには脱帽でした。桂の言う通り、黒木は常に子供のこと見てるし、見据えていました。

そんな中、黒木が過労で倒れてしまいます。佐倉に呼ばれ駆けつけた灰谷は誰にも頼らず人知れず黙々と仕事をする黒木を尊敬し憧れていたと語りました。それなのに、何も言ってくれないことへの腹立たしさから、煽り立て追い回してしまったと話した灰谷。灰谷の本音の部分がようやく語られたように思います。言っていること、やっていること全てが子供達のためなんだなと感じたと佐倉も当初抱いていた黒木への印象が変わってきたことを話しました。黒木は拝金主義なんかでは全くありませんでしたもんね。また、黒木が居ない中、初めて1人で面談を行った佐倉でしたが、成長を感じましたね。

一方、パートの面談を受けた順の母親は、父親と離れて暮らすこと、受験を辞めてもいいことを順に伝えました。中学受験には父親の経済力が必要だと語られているように、高い授業料が発生する私立校。母親を気遣い受験を諦める決断をした順でしたが、開成の過去問に対して鮮やかな解法だと黒木につけられた花丸を喜び「開成の問題は最高だ。こんな問題を出す学校にチャレンジしたかったな。」と話す姿は切なかったですね。

開成は実際にある日本トップクラスの名門校。その学校がドラマで実名をOKしたことからも、開成は順のような生徒に来て欲しいと思っているに違いありません。

受験を辞めると話した順の母親に黒木は最後にもう一つだけ‥とある提案をしました。開成の奨学金制度の選考基準に低所得枠があることを話し、経済的な理由は諦める理由にはならないと続ける黒木。黒木の発言は離婚を前提としたものでもあり、なかなか踏み込みにくいところではありましたが、「本当は自分の力を試したい、受験したい。」と順が素直な気持ちが話せて本当によかったです。

また、順と海斗は本当にいい友人関係だなと感じました。意を決したように、とっておきの秘密だけどと、志望校が開成であると話した海斗。「チャレンジさせてくれ。1番上を目指してみたい。」なんて素敵な言葉でしたよね。弟と比べられることに慣れすら感じさせ、あまり欲のなさそうに見えた海斗でしたが、しっかりとした目標があり、きっと叶うんじゃないかと思える意志の強さが見えました。そして、2人で神頼み。いい友達でありいい戦友の2人。1つの絵馬に同じ開成の合格を祈願した2人は微笑ましくもありました。

その後、父親に会いに行った順は、「俺は開成を受験する。俺が受けたいから受ける。自分の力で合格したらママに謝ってほしい。それまではパパに謝るつもりがない。」と話しました。順の力強い言葉はすごく頼もしく、順なら間違いなく開成に合格するだろうなと思わせてくれました。

ラストシーン、桜花にやってきた灰谷は何を話すのでしょうか。また、次回は海斗の受験校を巡り一悶着ありそうで、海斗が望む開成への挑戦を母は認めてくれるのかも気になるところです。次回が待ち遠しいですね。

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